第103話「夜にステーキは太りづらい? BMAL1の話には消化・吸収の時間が計算に入っていない」

 

肥満遺伝子といわれるBMAL1のお話を、第100話の記事(肥満遺伝子「BMAL1」とは? 夜に食べてはいけない理由はこの遺伝子のせいだった)でしました。

 

このBMAL1が、夜10時から朝の6時まで活発に活動して、脂肪を体内に積極的に溜め込もうとする働きがあるために

 

「夜に食べると太る」といわれています。

 

しかし、そこには大きな見落としがあります。

 

 

それは、食べ物の種類によって、消化と吸収にかかる時間が異なるということです。

 

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ヘアメイク、28歳、イギリス11ヶ月目

 

 

たとえば、白米が胃にいる時間は1時間半なのに対し、牛肉は4時間。

 

吸収の時間まで考えると、3倍以上の時間がかかります。

 

なので、午前0時にご飯を食べた場合は、BMAL1が最も多い午前二時頃に吸収が始まりますが

 

おなじく午前0時に牛肉を食べた場合は、BMAL1がある程度減った朝方に吸収が行われることになります。

 

 

よって、夜寝る前に食べたら100%太りやすい、とは言えないということです。

 

「BMAL1が増えているときに食べたものの吸収がピークを迎えたなら、脂肪は増えやすい」

 

と言うのが正しいと最近では考えられています。

 

 

 

BMAL1が増えている夜間に、白米など血糖値がすぐに上がる食事を摂れば太りやすい。

 

しかし、肉などのような血糖値が上がりにくく、消化、吸収に時間のかかる食事をとった場合は、吸収のタイミングがずれるので、

 

比較的太りづらいということになります。

 

 

 

BMAL1と運動の関係性

 

同志社大学により、BMAL1と脂肪の関係にさらに一石投じられます。

 

それは、運動トレーニングによる脂肪分解反応の増強効果は、BMAL1の働きがピークのときの運動トレーニングの方が、減少時の運動トレーニングに比べて効果的であるという論文発表です。

 

端的に言えば、痩せたい場合はBMAL1が多い夜に運動するのが良いということです。

 

 

心がけるべきことの再確認

 

・夜中の炭水化物は厳禁、食べるならお肉のがマシ

・おやつを食べるなら日中

・運動は日中より夜の方がいい

 

なんだか結論としては真新しくないものになってしまいましたが、

どうしても夜に食べたい時は、

ラーメンよりはお肉がいいということですね!

 

 

 

飲み会のあと、

「シメでラーメン行こうぜ!」

だとなんとなくついて行っちゃうかもですが、

 

「シメでステーキ行こうぜ!」って言われたら

「アホかもう腹いっぱいだわ」ってなって

結局お開きになるかもしれません。

 

 

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