第58話「障害者ドッキリ。まさかここに差別をなくすヒントがあるとは」

年末に増えるドッキリ番組。これが
どうして昔から好きになれない。愛
が感じられるものが少ないからだ。
今年一番よかった企画がこちら。

 

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宝くじが当たった無職、20歳、イギリス7ヶ月目 一時帰国中

 

 

ドッキリ企画だから何をやっても許される、といった風潮が好きじゃない。

ただでさえYoutuberたちが再生回数目当てでえげつないドッキリが増えているのに。

最近、よしもとの男前ブサイクランキング2019が発表された。

ブサイクランキングではアインシュタインの稲田が1位になった。

 

 

稲田はこんなコメントを残した。

「僕はプロのブスです。だから何を言われても大丈夫です。

だけど、一般の方に冗談でも、アインシュタインの稲田に似てるというのはやめてください。

特に女の子。言葉のナイフです」

 

 

おお、本当にプロだ。そう思った。

いじめをなくす訴えもプロだが、

彼は文字通り、ブスで飯を食ってるのだ。

クラスの女子がたとえ稲田に似ていても、それは仕事にはならず、ただ傷つけるだけだ。

 

 

それくらい、テレビには影響力があるということ。

2011年。海辺で友人らが掘った深さ2.5メートルの落とし穴。

そこに若い夫婦が落ちて、2人とも亡くなった。

ドッキリ番組を見て思いついたかは定かではないが、おそらく影響していると思う。

 

 

いじめ、差別と、問題は山積み。

ちょうど、障害者差別とはなんだろうと考えていた。

ただ優しくすりゃあいい、という単純なものでもないと思う。

そんなとき、海外のこのドッキリ番組を見た。(4分くらい)

 

もしこれを日本で企画、放映したら

「視覚障害者差別だ」「バカにしている」と叩かれそうです。

でも、これ。仕掛け人の方は本当に視覚障害を患っている方で、

すべて説明され、同意をした上で、一緒に番組を作り上げているんです。

 

 

みなさん、どう思います? おれは好きな感じでした。

もしおれが仕掛け人の彼の立場でも、収録は楽しいひとときだった気がするから。

ゲイの人のリアクションも、かわいいすよね。

こういうのをさらっとできる海外。メッセージ性があって実に良いと思う。

 

 

障害者を普通の人と同じように扱う、というのが、日本はできていない気がする。

困ってる人を助けるのは当たり前なんですよ。健常者でも障害者でも。

それを特別優しくしろ、というのが日本。

だから、ごく少数だとは思うけど、障害の上にあぐらをかいてしまう人もいる。

 

 

普通の人と同じに扱う、というところに差別をなくすヒントがある気がする。

子どもがすぐにテレビの真似をするのが世の常だから。

視聴率ばかりに気をとられているようだけど

後味や国民への影響力もしっかり考えてほしい。

 

まじめか。

 

 

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