肥満遺伝子といわれるBMAL1のお話を、第100話の記事(肥満遺伝子「BMAL1」とは? 夜に食べてはいけない理由はこの遺伝子のせいだった)でしました。
このBMAL1が、夜10時から朝の6時まで活発に活動して、脂肪を体内に積極的に溜め込もうとする働きがあるために
「夜に食べると太る」といわれています。
しかし、そこには大きな見落としがあります。
それは、食べ物の種類によって、消化と吸収にかかる時間が異なるということです。
ヘアメイク、28歳、イギリス11ヶ月目
たとえば、白米が胃にいる時間は1時間半なのに対し、牛肉は4時間。
吸収の時間まで考えると、3倍以上の時間がかかります。
なので、午前0時にご飯を食べた場合は、BMAL1が最も多い午前二時頃に吸収が始まりますが
おなじく午前0時に牛肉を食べた場合は、BMAL1がある程度減った朝方に吸収が行われることになります。
よって、夜寝る前に食べたら100%太りやすい、とは言えないということです。
「BMAL1が増えているときに食べたものの吸収がピークを迎えたなら、脂肪は増えやすい」
と言うのが正しいと最近では考えられています。
BMAL1が増えている夜間に、白米など血糖値がすぐに上がる食事を摂れば太りやすい。
しかし、肉などのような血糖値が上がりにくく、消化、吸収に時間のかかる食事をとった場合は、吸収のタイミングがずれるので、
比較的太りづらいということになります。
BMAL1と運動の関係性
同志社大学により、BMAL1と脂肪の関係にさらに一石投じられます。
それは、運動トレーニングによる脂肪分解反応の増強効果は、BMAL1の働きがピークのときの運動トレーニングの方が、減少時の運動トレーニングに比べて効果的であるという論文発表です。
端的に言えば、痩せたい場合はBMAL1が多い夜に運動するのが良いということです。
心がけるべきことの再確認
・夜中の炭水化物は厳禁、食べるならお肉のがマシ
・おやつを食べるなら日中
・運動は日中より夜の方がいい
なんだか結論としては真新しくないものになってしまいましたが、
どうしても夜に食べたい時は、
ラーメンよりはお肉がいいということですね!
飲み会のあと、
「シメでラーメン行こうぜ!」
だとなんとなくついて行っちゃうかもですが、
「シメでステーキ行こうぜ!」って言われたら
「アホかもう腹いっぱいだわ」ってなって
結局お開きになるかもしれません。
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