修学旅行でよく選ばれる京都。
当時は、言われるがままお寺を見て、感想文とか無理矢理書いて提出していた。
20代の時は、「あんな若い頃に行っても京都の良さは分かんないよなー」とか言いながら、友達と京都を色々まわったりしてた。
30代になった今。「やっぱ訳分かんないうちに一度行った経験って、実は大事だったんじゃないだろうか」
カメラマン、32歳、イギリス11ヶ月目
そんなことを思ってます。
フォトグラファー広末♂です。
子どもが生まれたら、訳分かんないうちに一度海外を経験させたいんですよね。
あ、妻も彼女もいません。
たとえば、中学生くらいの思春期真っ只中の嫌がる娘を引っぱって、海外に行くとする。
行きの飛行機の中はずっと不機嫌。
あーあ、友達や彼氏と遊びたかったのに。
なんで家族で旅行なんてしなきゃいけないの。
着いてみて機嫌が直ってくれれば、まだいいです。
もしかしたら最後まで、来て良かったとは、思ってくれないかもしれない。
でも、そうだとしても、その経験は心のどこかに残ると思うんですよ。
僕らでいう、京都の思い出みたいに。
大人になった時。
「次のGWどこ行く?」
「ねえ、京都って今行ったら良さそうじゃない?」
そうやって再訪して、本当の素晴らしさを知るように。
娘が、高校生になって。大学生になって。卒業旅行で。転職する時に。
「海外って、今行ったら良さそうじゃない?」
そんな選択肢のひとつに、いつかなると思うんですよ。
「意外と英語とか通用すんじゃない? だってあの時、うちのお父さんだってまったく喋れないのに、どうにかなったもん」
無理してでも留学させたい、とかじゃもちろんないです。
そもそも英語がペラペラくらいで、人生はもう楽にはならない世の中ですし。
人生のどこかで海外生活があることのメリット
僕の友達がこんなことを言っていました。
彼は、大学の頃にバイトしていた居酒屋に就職し、ずっと社員として働いてきました。
「20代なんて、あっという間に終わった」
次の休みが来るまでは永遠のように長いのに、気が付いたら飛ぶように流れる月日。
一方で、たとえば2年イギリスにいて、一時帰国して、1年だけアメリカ行って、とか、どこかに海外生活があると、メリハリのある人生になる気がするんです。
出国が迫るにつれて、その都度、身辺整理をするんですよ。
やり残したことはないかって。それはもう、まるで人生の終わりのように。
会い忘れた人、やり残したこと、食べ忘れたもの、見忘れた景色。
さあ、未来の子どもをどこに連れてこう。
やっぱりニューヨークだろうか。
アジアはお金貯めれば、自分でもすぐに行けるから。
別にうちの親が海外連れて行ってくれなかったとか、そういうこと言ってるのでは、もちろんなくて。
親には感謝してます。「最低限泳げた方がいいだろ」という父の謎の提案で、兄弟はみんな泳ぐのが得意です。誰もオリンピックは目指さなかったけど。
何が言いたいのかというと、
選択をするのは子どもだとしても、
おもしろい選択肢を与えられるのは親だということ。
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