第101話「思春期の娘を海外に連れていく。それはいつしか選択肢となった」

 

修学旅行でよく選ばれる京都。

 

当時は、言われるがままお寺を見て、感想文とか無理矢理書いて提出していた。

 

20代の時は、「あんな若い頃に行っても京都の良さは分かんないよなー」とか言いながら、友達と京都を色々まわったりしてた。

 

30代になった今。「やっぱ訳分かんないうちに一度行った経験って、実は大事だったんじゃないだろうか」

 

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カメラマン、32歳、イギリス11ヶ月目

 

そんなことを思ってます。

フォトグラファー広末♂です。

 

子どもが生まれたら、訳分かんないうちに一度海外を経験させたいんですよね。

あ、妻も彼女もいません。

 

たとえば、中学生くらいの思春期真っ只中の嫌がる娘を引っぱって、海外に行くとする。

行きの飛行機の中はずっと不機嫌。

あーあ、友達や彼氏と遊びたかったのに。

なんで家族で旅行なんてしなきゃいけないの。

 

 

 

着いてみて機嫌が直ってくれれば、まだいいです。

もしかしたら最後まで、来て良かったとは、思ってくれないかもしれない。

でも、そうだとしても、その経験は心のどこかに残ると思うんですよ。

僕らでいう、京都の思い出みたいに。

 

 

大人になった時。

「次のGWどこ行く?」

「ねえ、京都って今行ったら良さそうじゃない?」

そうやって再訪して、本当の素晴らしさを知るように。

 

 

 

娘が、高校生になって。大学生になって。卒業旅行で。転職する時に。

 

「海外って、今行ったら良さそうじゃない?」

 

そんな選択肢のひとつに、いつかなると思うんですよ。

 

「意外と英語とか通用すんじゃない? だってあの時、うちのお父さんだってまったく喋れないのに、どうにかなったもん」

 

 

無理してでも留学させたい、とかじゃもちろんないです。

そもそも英語がペラペラくらいで、人生はもう楽にはならない世の中ですし。

 

 

人生のどこかで海外生活があることのメリット

 

僕の友達がこんなことを言っていました。

彼は、大学の頃にバイトしていた居酒屋に就職し、ずっと社員として働いてきました。

「20代なんて、あっという間に終わった」

次の休みが来るまでは永遠のように長いのに、気が付いたら飛ぶように流れる月日。

 

 

一方で、たとえば2年イギリスにいて、一時帰国して、1年だけアメリカ行って、とか、どこかに海外生活があると、メリハリのある人生になる気がするんです。

 

出国が迫るにつれて、その都度、身辺整理をするんですよ。

 

やり残したことはないかって。それはもう、まるで人生の終わりのように。

 

会い忘れた人、やり残したこと、食べ忘れたもの、見忘れた景色。

 

 

さあ、未来の子どもをどこに連れてこう。

やっぱりニューヨークだろうか。

アジアはお金貯めれば、自分でもすぐに行けるから。

 

 

別にうちの親が海外連れて行ってくれなかったとか、そういうこと言ってるのでは、もちろんなくて。

 

親には感謝してます。「最低限泳げた方がいいだろ」という父の謎の提案で、兄弟はみんな泳ぐのが得意です。誰もオリンピックは目指さなかったけど。

 

何が言いたいのかというと、

 

選択をするのは子どもだとしても、

おもしろい選択肢を与えられるのは親だということ。

 

 

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