第72話「黒島 牛を愛でながら桟橋でオリオンを飲んでゆっくりする」

「黒島って何があるの?」って「キ
ャンプって何をするの?」みたいな
質問に似てる。何が言いたいかと言
うと、今年はキャンプ行ってみたい。

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作家志望、24歳、イギリス7ヶ月目 一時帰国中

 

この赤丸に島名が書かれているの、全部の島にあるんだ。

いきなり牛が出迎えてくれる。

「おい、レンタサイクルがあるぞ」

「どう見ても人のでしょ」

「全部鍵かかってないぞ」

「ほんとだ……」誰もとったりしないからだ。いや仮にとったとしても、この小さな島のどこかにはあるんだ。

 

相変わらず屋根がかわいい。 

たしかに、そんなに大きいのはいらないもんね。 

展望台、というからにはのぼっておく。

たしかに見渡せる。全然高さはないのに、島全体と、海も見える。

日本の道100選にえらばれた道。

旅猿もバイクで通ったとか。

それは気持ち良さそうだ。

 

 

島で唯一の診療所。

どくたーことー。

道の突き当たりに、とてもひっそりと記念碑。  

島の郵便局はどこもおしゃれ。

せっかくなので。

これはもう郵便局という名のカフェですな。

そしてついに間近に牛さん

広末くんが牛とにらめっこしてる。

 

「そんなに近づいて大丈夫なの?」

「レンズ広角しか持ってきてなくて」

鼻先15cmくらいしか離れてない。

食べられないといいけど。草食か。

 

目がつぶら。

桟橋へ。

竹富島の桟橋と比べて人がいないからいい。

 

お天気と、思ったよりも居心地がよく、

乗るはずだったフェリーを一本遅らせることにした。

そういう融通がきく旅がすきだ。

 

まじめな広末くんは写真を撮りに出かけて行った。

不真面目なわたしたちは近くの商店でビールと駄菓子を買ってくる。

 

島の人が昼休みに釣りに来る。

「何が釣れますかー」みたいなの、釣りの経験がなさ過ぎて訊けない。

 

結局桟橋でうたた寝して、半日ゆっくりできた。

行きの牛さんのでかけつ。 

ここでたくさんの旅行者を迎え入れては見送ってきたんだ。

石垣島を中心に、竹富島、小浜島、波照間島、黒島をまわった。

日程的にはここが最後かな。

どこもほんとによかった。

次は他の島にも行けるといいな。

 

 

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