時は少し遡る。年越しということで
八重山諸島にきたわたしたち。日本
で年越しだけでも嬉しいのに。2019
を振り返る場所。まずは竹富島へ。
作家志望、24歳、イギリス7ヶ月目 一時帰国中
石垣島に到着。
飛行機が落ちなかったのでほっとする。
第59話「飛行機が落ちるとき。死を受け入れるまでの五段階の心理とは」
最初の石垣島1泊は寝るだけになってしまい、わたしたちはつぎの日の朝早く、竹富島に向かうことになった。
石垣島周辺にはたくさんの島があり、
八重山諸島と呼ばれている。
フェリーで簡単に他の島に行ける。
お天気が良さそうなので、わたしたちは石垣島をまわる前に竹富島に行こうと言い出した。
「竹富島って、もうどんなに金を積んでも住めないらしい」
「どういうこと」
「人気になりすぎて、もう移住はできないんだって。この島で生まれた人しか住人になれない」
まあ、額にもよるだろ、金でどうにかならないことは少ない、と砂吹。
「船酔いはお金ではどうにもならないよ」
「バカ言え、あんな小さい庶民的な船に乗らなきゃいけないのがいけないんだ」
たった数分の船の旅で気分が悪くなった砂吹は心なしかげっそりして見えた。
「毎日毎日、島を往復する客のために橋をかける仕事って、楽しいのか」
「砂吹くん、あれやってくれないと上陸できないのよ、わたしたち」
「家族を食べさせるために働くときって、仕事に思い入れがなくても、いやない方が、かっこいいじゃないですか」
広末くんが言った指の先には、結婚指輪が。鈍色で輝いていないことが逆に素敵に見えた。
わたしたちの乗ってきた船。
帰りの便には物資が運ばれている。
やぎー。
竹富島のカフェなんだって。
謎の宇宙的植物。
明日はいよいよ大晦日。
年越しでソーキ蕎麦を食べよう。
相変わらずの時差ブログ。
オハナシハツヅク。
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