砂吹、咲、広末くんが日本に帰ってるの
で一人ロンドンお留守番。お正月。飲み
過ぎの胃に染みるものがほしい。そうだ
チャイ。でも近場のカフェはやってない。
ヘアメイク、28歳、イギリス9ヶ月目
メンズファッションウィークが終わり、すこしゆっくりできる。
昨日は友達が泊まりに来てた。
砂吹が「一人じゃ寂しいだろ、人を呼んでいいから」とポイと家の鍵を置いていった。
「男を連れ込むなよ」と余計な一言を残して。
ロンドンやニューヨークでは、新年を迎えると同時に花火があがる。
寒いのに花火って、変な感じ。
しかもトイレもないのにみんなが酒を片手に、お祭り騒ぎ。
アメリカはおむつを履いて参加するらしいけど。そこまでするか、普通。
昨日はヘアメイク仲間を呼んで鍋を囲み、みんなわたしの部屋の絨毯で雑魚寝した。
朝。胃に優しい飲み物が欲しい。
そう呟くと、年下のメイクの友達が立ち上がる。
「あく取り、あったっけ? もしくは茶こし」
「多分あるよ。何すんの?」
そこに神の声が降ってきた。
「チャイティーラテ、作ってあげるよ」
なんと。
「わたし、元スタバ店員なの。スタバのチャイは賛否両論だけど。もっとおいしいの作ってあげる。家庭でもできるフォームミルクの作り方」
彼女が準備したのは
豆乳 400ml UNSWEETENED
(甘くないだけで無調整ではない)
砂糖 小さじ4
(まあ好みで。マグカップなら1〜2杯だと思う)
グランデサイズのカップ
(雰囲気を出すため、らしい)
PUKKA vanilla chai
(結果的には家でやるにはこのティバックではスパイス感が足りなかった。みなさんは下の記事を参考に他ので試してみて)
参考までに。
今回はオールソイミルクで作るらしい。
といってもティバックはお湯でしっかりと出すため、70mlくらいの少量のお湯を沸かす。
グランデサイズは470mlらしいので、400mlミルク、70mlお湯。
豆乳は中火にかける。沸騰しないように気をつける。
「あく取りも茶こしもあったよ」
「目が細かい方がいいな」
まず、小鍋で少量のお湯が沸いたらスタバカップへ注ぐ。
砂糖を溶かして、ティバックを入れて放置。
豆乳を温めて沸騰する前にカップへ。
7割ほど入れて、3割は鍋に残す。
茶こしがこれくらい浸る程度に豆乳を残して、
弱火にかけながら、左右にカチャカチャとふる。
結構うるさい。
しかし、なぜだ。
きめ細かいフォームミルクが、どんどんできあがっていく。
「おいしい! ちゃんと本物っぽい!」
なによその感想、と笑われた。
「いや、本物よりもあつあつでいいね」
「ミルク鍋で温めてるからね。お店のはミルクの温度がそれほど上がらないから。でも今回のティバックはいまいちだったかも」
みんなが帰っていき、片付けの続きをする。
砂吹たちが日本に行くってなったときは、一人になれて気が楽だ、なんて最初は思っていたけど。
早く帰ってこないかな。
そんな風に思い出している自分が、なんだか不思議だった。
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