第65話「海底に存在するミステリーサークルの謎 奄美大島」

西表島でスキューバのインストラクタ
ーをしている人と出会う。都市伝説の
話をで盛り上がっていると、海底に存
在するミステリーサークルがあるという

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作家志望、24歳、イギリス7ヶ月目 一時帰国中

 

ドミトリーに泊まると、友達ができるのは日本も同じ。

外国のドミとちがうのは、掃除が行き届いている。

西表島から船の免許を取るために石垣島にやってきた男の子。

彼はなんと、スキューバダイビングのインスラクターなのだ。

 

若いのにすごいな、と思ったけど、インストラクターだから若い方がいいのか、などと考えている。

「ねえ、海底にミステリーサークルがあるの、知ってます?」

 

「沖縄じゃなくて悪いんだけど」

そういって写真を見せてくれる。

「なにこれ、すごい」

みんなが顔を寄せる。

 

 

「あの、これは、やっぱり宇宙人の仕業なの?」

「おいこけし娘? 世界に点在するミステリーサークルは宇宙人の仕業だと思ってるのか」

なんか夢を壊されそうな予感があったので砂吹の口をおさえる。

「実はこれ、フグが作ったんです」

 

アマミホシゾラフグ。

かわいい。

なんで噛んでるの。

かわいい。

 

奄美星空河豚なんて

河の豚が浄化されて余るほど、ロマンのある名前。

 

「産卵行動の為に水中に幾何学模様の円を描くらしいんです」

「わーすごい。ねえ、実はわたし、ダイビングのライセンスを持ってるんだ」

これは行くしかない! と思ったのに。

「実はね」なぜか申し訳なさそうな男の子。

 

 

なんと、ライセンスのカードランクが中級以上でないと行けないらしい。

ミステリーサークルが観察できるのは水深25m〜30m地点。

Cカードランクは中級(PADIアドバンス、SSIアドベンチュアラー、BSACスポーツダイバーと同等)が必要とのこと。

もしくはディープダイビングのスペシャリティが必要。なんじゃそりゃ。

 

 

わたしが持っているのは初心者のスタートライン、オープンウォーター。

アドバンスを取得しないと行けないのです。

上記ランクをお持ちの方でも、

あまり経験の少ない方はスキルが足りず、見に行けない場合もあるそう。

 

 

久しぶりに潜る1本目の方、もしくは中性浮力が全くとれない方は要注意なのだとか。

つまーんないー

 

「でも、今回島っていいなってすごい思った。奄美大島も行きたい!」

「ミステリーサークルは3月末から6月くらいまでが美しい状態で見れる時期らしいですよ」

修行を積んで早くアドバンスになりたい、と思ったけど

「おまえロンドン帰らないってことな。置いてくわ」という砂吹の言葉で一蹴される。

 

 

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